お知らせ
流通経済大学付属柏中学校・高等学校の科学部が生体・環境・生態系などをテーマにした探究の成果を携え、神奈川歯科大学学会主催の「KDU STEAM FORUM 2026」に参加いたしました。
全国から集まった23組の強豪・中高生チームがハイレベルな研究成果を競い合う中、本校の生徒たちが日頃の探究の成果を遺憾なく発揮し、見事「審査員特別賞」2本、そして今年度から新たに新設された「しらせ賞」1本を獲得いたしました!
また、会場では昨年「第25回日本再生医療学会総会(中高生のためのセッション)」で金賞を受賞した本校研究チームが、受賞を記念して『招待講演』を行い、全国の参加者に向けて堂々とした発表を披露しました。
(中学2年生2名・高校1年生1名による共同研究)
酸性雨が植物の受粉や繁殖にどのような影響を及ぼすのかを検証。ホウセンカを用いた実験では、pH3〜7の条件のうちpH7でのみ花粉管の伸長が確認され、酸性条件に対する非常に高い脆弱性が明らかになりました。環境問題を身近な植物の生理現象から捉え直した視点が高く評価されました。
(中学2年生2名・高校1年生1名による共同研究)
「一般的な植物とは異なり、なぜラッカセイには葉の表面にも気孔が多いのか?」という素朴な疑問からスタート。直射日光下の葉と日陰の葉の気孔サイズを精密に測定・比較した結果、強い光を受ける葉ほど気孔が統計的に有意に大きい(20.3 μm)ことを突き止めました。強光下での温度上昇を防ぎ蒸散効率を高める環境適応のメカニズムに迫った、緻密な観察眼が光る研究です。
(高校1年生 個人研究)
絶滅が危惧されるコアジサシの保全活動に貢献するため、その「鳴き声(音声生態)」に着目。102例のフィールド観察データを解析し、他個体が存在する環境下で発声頻度が有意に高まること、さらに状況に応じて少なくとも4種類の鳴き声を使い分けていることを解明しました。野生動物の保護に直結する実践的なアプローチが称賛されました。
中学1年生にとって、今回の学会参加は一つの大きな目標でした。入学当初はコマ回しで、研究のイロハを学び、先輩方の研究のサポートからスタートしました。その間一人ひとりの個性や興味・関心に合わせてチームを組み、試行錯誤を繰り返しながら研究を進めてきました。中学生と高校生が同じ空間で刺激し合い、お互いの強みを活かしながら協働できる環境は、中高一貫校である本校ならではの大きな強みです。
今回のコンテストでは、健闘届かず悔し涙をのんだ生徒も多くいました。しかしながら、本校の科学部指導において「賞をとること」は決して最終目的ではありません。
むしろ、結果に満足することなく「世界の広さや研究の奥深さ」を知り、悔しさをバネにして立ち上がる謙虚さと粘り強さこそが、真の学びだと考えています。
本校の科学部は顧問の想いのもと、「去る者追わず、来るもの拒まず」のアカデミックで自由な空気感を大切にしています。
誰かに強制されるのではなく、「なぜ?」「どうして?」という自発的な疑問をどこまでも探求していく——そんな主体的な学びの姿勢を何よりも尊重しています。
「理科が好き」「実験や観察をしてみたい」「中高生の仲間と大きなことに挑戦したい」という思いを持った児童の皆さん、流通経済大学付属柏中学校で、世界に一つだけの探究ストーリーを一緒に紡いでみませんか?