流通経済大学付属柏中学校/流通経済大学付属柏高等学校

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第42回高校入学式 校長式辞

4月8日、流通経済大学付属柏高等学校は308名の新入生を迎え、第42回入学式を挙行いたしました。付属中学校からの内部進学生(中高一貫生)と、高い志を持って門を叩いた外部新入生。この二つの個性が混ざり合い、化学反応を起こすことこそが、中高一貫教育の完成年度を迎えた本校の新たな活力となります。

「失敗を恐れて何もしないこと」を最大の失敗と捉え、変化の激しい時代を自らの足で歩み続けるための「挑戦を歓迎する文化」がここにはあります。夢の実現に向け、互いを刺激し合いながら共に高みを目指す、本校の未来創造教育の幕開けを告げる校長式辞をぜひご一読ください。

陽光うららかな春の佳き日、本校の門をくぐった308名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。今日まで温かくお子様の成長を見守ってこられた保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。
そして、本日ご多忙の中、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様には、厚く御礼申し上げます。
さて、本日のこの式場には、二つの異なる道を経て集まった皆さんがいます。
一つは、本校の付属中学校から進学した皆さんです。

君たちは、この学び舎に馴染み、すでに強固な絆を築いています。しかし、今日からは「中学生」ではありません。慣れ親しんだ環境の中であっても、自らを甘やかすことなく、高校生として精神的な「脱皮」を遂げ、内部生としての自覚と誇りを持って、後輩たちを正しく導いてほしいと願っています。
もう一つは、他の学校から、高い志を持って本校の門を叩いてくれた皆さんです。数ある高校の中から、本校を選んでくださったことを心から歓迎します。

皆さんがこれまで培ってきた経験と感性は、本校にとって「新しい風」です。
初めは緊張や戸惑いもあるでしょうが、臆することなく自分らしさを発揮してください。
私は、この二つの流れが一つに混ざり合うことに、大きな期待を寄せています。
内部生の皆さんは、新しい仲間を温かく迎え、これまでの3年間の取り組みを伝えてください。外部生の皆さんは、新しい価値観から学校を刺激してください。

そして、互いの違いを認め合い、刺激し合うことで、一人では成し得ない高い目標へと、集団として成長し到達する、それこそが、中高一貫教育を基盤とする本校の目指す教育であります。
一方、これからの三年間は、大人への階段を上る大切な時期にもあたります。学習においても、部活動においても、「自分はここまでだ」と限界を決めず、失敗を恐れずに挑戦し続けてください。

ではここで、皆さんに質問があります。
「失敗」とは何でしょうか。
テストで思うような点数が取れないことでしょうか、部活動の試合で負けることでしょうか、新しい人間関係でぎくしゃくすることでしょうか。これらは一見「失敗」のようにとらえがちですが、本校ではそうではありません。
それらは成長過程によくある「貴重な試行錯誤」に過ぎないのです。
本当の「失敗」とは、失敗することを恐れて「何もしないこと」、あるいは「今できる範囲のことだけで満足してしまうこと」です。

内進生の皆さんは、すでにこの学校の仕組みを知り、気心の知れた仲間がいます。それは大きなアドバンテージであると同時に「今のままでいい」という安住の地になりかねません。慣れ親しんだ環境だからこそ、あえて今まで避けてきたことや、新しい役割に「挑戦」してください。内側から殻を破る勇気を持ってほしいのです。

外進生の皆さんには、すべてが未知の世界ですから、失敗して格好悪い姿を見せたくない、と思うかもしれません。しかし、皆さんが持ち込む「違和感」や「新しいやり方」こそが、多様性をもたらし、この学校を強くします。
最初の一歩を躊躇せず、失敗を恐れずに踏み出して欲しいと思います。

発明王エジソンは「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの『うまくいかない方法』を見つけただけだ」と言いました。
これからの三年間をどうか皆さんも「うまくいかない方法」を数多く経験し、それを糧にして、自分だけの正解を見つけ出していくことを切に願っています。失敗を歓迎する文化が、この学校にはあります。安心して、思い切り挑戦してください。
新入生の皆さんの高校生活が、実り多く、輝かしいものとなることを祈念し、私の式辞といたします。

令和8年4月8日
流通経済大学付属柏高等学校
校長 堀江  健二