流通経済大学付属柏中学校/流通経済大学付属柏高等学校

お知らせ

ホーム >ニュース一覧 >薬学の世界を体験!中学科学部 特別実験イベント

薬学の世界を体験!中学科学部 特別実験イベント

流通経済大学付属柏中学校では、学びの楽しさを実感できる環境づくりを大切にしています。今回はその一環として、中学科学部に千葉科学大学薬学部の野口拓也先生をお招きし、特別実験を行いました。テーマは「解熱鎮痛薬から湿布薬の合成」。

実験では、バファリンの成分であるアセチルサリチル酸(アスピリン)を分解し、サリチル酸を作成。その後、エステル化によってサリチル酸メチル(湿布薬の成分)を合成しました。実験が進むと、独特の湿布薬の香りが漂い、教室は驚きと歓声に包まれました。

さらに、野口先生は薄層クロマトグラフィー(TLC)という専門的な分離操作を紹介し、合成した物質が確かにサリチル酸メチルであることを生徒たちと一緒に確認しました。3時間を超える長時間の実験でしたが、先生のわかりやすい説明と楽しいトークで、最後まで集中して取り組むことができました。

高校科学部の活躍も!

本校の高校科学部は、このテーマをさらに深め、東京理科大学主催の「第16回坊っちゃん科学賞」で、高校3年生の大工原斗夢さん、髙橋旺雅さん、渡邉壮太さん、丸山匠さんによる共同研究「効率よく頭痛薬から湿布薬を合成する方法の探索」が見事「入賞」を受賞しました!
高校での探究活動が、確かな成果を生み出しています。

今回の目的は「未来の学びへの橋渡し」

中学生の多くはまだ詳しく化学を学んでいませんが、分子模型を使って反応の仕組みを考えながら実験を進める姿が印象的でした。今回の体験は、すべてを理解することが目的ではなく、「専門家の指導を受けることで、将来の学びをより深く理解できるようになる」という大切なステップです。

流通経済大学付属柏中学校では、こうした体験を通じて、科学の面白さや学びの楽しさを実感できる機会をこれからも積極的に提供していく予定です。