お知らせ
流通経済大学付属柏中学校の2年生では、探究テーマとして「なぜ学び続けるのか?」を掲げ、将来の自分のキャリアを見つめながら学びを深める授業を進めています。今回は、総合的な学習の時間に実施した、アステラス製薬株式会社との連携授業をご紹介します。
本校が所在する「柏の葉キャンパス」周辺には、東京大学・千葉大学・国立がん研究センターをはじめ、最先端の医療・研究機関が集積しています。この環境を生かし、地域の力を学びに結びつけることを大切にしています。
その一環として、このたびアステラス製薬株式会社アドボカシー部門と連携し、「医療の最先端」と「社会の課題」について中学生が考える特別授業を実施しました。
革新的な新薬を患者さんに届けるための医療環境づくりを支援し、市民への啓発活動にも取り組んでいる部門です。
最先端治療の価値や課題を広く社会で共有しようと、医療者・研究者・市民が協力して進めているプロジェクトです。今回は、アステラス製薬株式会社が運営しているこのプロジェクト「Innovation for NEW HOPE」に参加している大学生および大学院生が本校の中学生のためにドラッグ・ラグやドラッグ・ロスをテーマに講義をしていただきました。
大学生・大学院生が作成したスライドをもとに、ドラッグ・ラグやドラッグ・ロスといった“医療をめぐる課題”について学びました。生徒たちは難しい内容にも積極的に向き合い、真剣に講義を聴いたり意見交換したりする姿が見られました。
「難しい内容にもかかわらず、生徒の皆さんはとても熱心で、ディスカッションや発表にも積極的でした。理解度の高さに驚きました。」
大学生からも、
など、生徒たちの明るさや前向きな姿勢が伝わる感想が寄せられました。
“知りたい” “もっと考えてみたい”という雰囲気がホール全体に広がり、とても活気ある授業となりました。
今回の授業をきっかけに、中学2年生は5つのテーマから興味のある分野を選び、さらに調べ学習を進めていきます。
革新的医療のメリット・課題を理解し、未来の医療を支える仕事を考える。
新しい薬が生まれるプロセスや、多くの専門職が関わることを学ぶ。
「薬の値段がどう決まるのか」という社会の仕組みに触れる。
高齢化が進む日本で、医療や社会保障を持続させるための方法を考える。
国際比較を通して、世界と日本の医療の違いを知り、“グローバルに働く”視点を育てる。
今回の特別授業は、生徒たちが「自分たちの日常と社会の課題がつながっていること」を実感しながら学ぶ、貴重な機会となりました。地域の研究機関や企業と連携した学びを通して、生徒たちは新たな興味や将来への視野を広げています。本校では、これからも「探究心を育み、自ら学び続ける力」を大切にしながら、明るくのびのびと学べる教育活動を進めてまいります。

